DRY ROTとは?
DRY ROT(ドライロット:乾腐病)
長年水通し(洗濯)されておらず生地や染料が酸化腐敗したのが原因で軽く引っ張るだけで破けたり洗濯するだけで衣類に穴が開いたりする衣類(主にTシャツ)
酸化性のすっぱい臭い(繊維の腐食が原因)がするのが特徴。
この手のTシャツは着用すること自体が困難(デリケートですぐ破れる)で売り物になりません。
DRY ROT 例1
矢沢永吉 Tシャツ
以下は1970年代後半の年代物のTシャツです。保管状態から察するに未着用で50年近く保管していたものと思われます
↑このような「黒い粉」は生地の繊維で腐敗がひどいと生地の組織が分解され粉化する現象が見られます。
また生地の腐敗に伴い酸化性の(鼻をつんざくようなすっぱい)臭いがするのも特徴です。
↑無理やり着てTシャツの原型をとどめないほどになってしまいました
↑着る過程で私服のTシャツにも生地の粉塵がついてしまいましたし、咽(むせ)ます。
↑DRY ROT状態の衣類はまるで紙のような素材(実際は紙よりももろい)となり、軽く引っ張るだけで破けてしまいます。
↑水につけて軽くこするだけで生地が溶けてしまいます。墨汁のようになります。DRY ROT状態だと知らず気づかずに他の衣類と洗濯すると
溶けた繊維が他の衣類にしみこみ取り返しのつかないことになります。
↑ 電話で申込みまで対応 ↑
DRY ROT 例2
帽子の場合
↑帽子の生地がDRY ROT化しているのはなかなか珍しいんじゃないかと思います。
↑ツバの部分がすでにハゲてます
↑指先でこするだけで繊維が落ちてしまいます。このような状態では着用できませんので売り物にもなりません
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DRY ROT 例3
ストーンズのTシャツ
↑ストーンズのビンテージTシャツです。VOODOO LOUNGEツアーのものなので94/95年あたりで約30年前のTシャツです。
着用する過程で早速1箇所破れてしまいました。
↑着脱でかなり破けてしまったTシャツ。プリントがのっている部分はまた幾分強度がありますが、それでも簡単に裂けてしまいます。
↑DRY ROTのTシャツ特有の酸化性の臭いもあります。